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【プロテニス界の光と影】テニスプロはつらいよを読んで

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まずはじめに私はテニス関連の本を読むのがとても好きでこれまで数十冊の自伝や新書を読んできました。それはトッププレーヤーに関する本でその華やかな生活が描かれていることがほとんどでしたが、今回のテニスプロはつらいよは最高ランキング259位の関口周一選手を取り上げたものでプロテニスプレーヤーの上位選手との格差、ツアーを回ることの金銭的な厳しさを書いたものです。なかなか興味深い本でしたので紹介します。ネタバレ含むので注意してください。

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父親が勤務する関係でタイのバンコクで生活していた関口少年はプライベートレッスンが1時間200バーツ(約600円)でテニスを始めます。タイ国内でベスト4にまで成長した関口少年は日本に帰国します。日本ではプライベート1レッスン5000円、月謝は6万円。タイの10倍以上なことに両親は驚きますが少年の熱意に触れテニスクラブに近いマンションを購入し全面的にサポートをします。18歳になりプライベートや遠征が増えた頃には20万を優に超えていたといいます。全日本ジュニアなどでサポートしに来られている親の方を見てとてもお金がかかりそうだとは思っていましたがまさかそれほどとは思っていませんでした。とても普通の家庭で耐えられるものではありません。また最後の全日本ジュニアではスポンサーを勝ち取るための壮絶な戦いがありました。ひとつの試合が人生をわけることがある。勝負の世界を痛感しました。プロテニスプレーヤーは1年間で最低でも400万〜500万(交通費200万、宿泊費100万、食費100万、その他)かかり、スポンサーで遠征の行き先やコーチのあるなしが決まりランキングを左右すること、ひとつの部屋を複数人でシェアしフューチャーズをまわること、ランキング下位選手への冷たい風あたりなど初めて知ることが多々ありました。

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テニス界の格差で衝撃を受けたのは日本人で1番賞金額が多い錦織圭が1年間で稼ぐ賞金は3億4650万円なのに対し日本人10位の江原弘泰では157万円であることです。江原弘泰は2014年覇者で日本テニス界では知名度があるにもかかわらずフューチャーズを回るだけではたったそれだけにしかならないのかと思いました。それに加え錦織圭はスポンサーなどの30億以上の収入があると言われています。宿泊は常に五つ星の最高級ホテル、移動の手配はエントリーなど身の回りの世話はすべてしてもらえるなどコート外など見えないところにも格差は及びます。選手はこの生活を脱し常に安定してグランドスラム本戦にエントリーできるランキング100位を目指しフューチャーズ、チャレンジャーを戦います。

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この本を読んでもっとより多くのプレーヤーに目を向けその努力や取り組みなどを見ていきたいと感じました。普段分からないツアープレーヤーの現実がわかるテニス愛好家にとってはとてもためになる本なので是非一度読んでみてはいかがでしょうか。

テニスプロはつらいよ
 

 




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